見るバランスが大きく崩れてしまうとメガネ度数の決定がかなり難しくります。
自覚は無くても日常で無理をして見てこられた方で「見るバランス」が崩れてしまっていた事例です。
もともと視力検査は苦手で、見るたびにコロコロと視力が変わってしうという方が免許の更新があるということでご来店されました。
測定をすると・・・
案の上、とにかく度数も安定しない、眼位も安定をしない状態でした。
推測されるのは、もともと眼位に大きなズレを持っており安定しないタイプの方であること、またその状態で作ってしまった誤った度数のメガネを長い間無理をして使っていたこと、「メガネを外せば近くは見える」からと老眼鏡を使わずにいたことなど複数の要因が絡み合ってしまったタイプと言えます。
こういった場合は、眼の負担を取り除くメガネを仮の度数として作成して使用をして眼の負荷を減らして安定をはかる・簡単なビジョントレーニングも並行して行ってもらい後日再作成をするなどの方法をとらざるおえなくなります。
長い期間をかけて狂ってしまった機能は整えるのに、それなりの時間や努力も必要になります。
何よりも、まずご本人の御理解と自覚をして頂いて、改善に向かって努力していこうという意欲も必要になります。
こういったタイプの方は、ただ見えるように度数を調整していくと免許更新のたびに度数を変更するような負のスパイラルにはまり込んでしまい、また問題はより複雑化をしていきます。
どこかで負のスパイラルを断ち切るには普段の合わせ方とは逆のことを行なわなければいけません。
あなたは大丈夫ですか？
メガネの尾沢（尾沢視覚研究センター）
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