先日、ありがたいことに新しくメガネをお作り頂いた方から「本当に一日使っても眼が疲れないです。」というお言葉をいただけました。
いつも感じますが、この言葉を頂けるのが一番うれしいですね。
この方は、運転免許証の更新時に作ったメガネがどうにも合わなくて眼が疲れてしょうがない・頭が痛くなる時もあるということに悩まれており、どうにかならないか?ということで、ご相談を受けお作りさせて頂いた方でした。
原因は現在掛けられていた眼鏡の度数が強すぎることでした。
実際には3~4段階度数を弱めても十分な視力が得られるのですが、強すぎる度数のために見えるけど疲れる・頭痛がするという結果につながっていました。
でもどうして強い度数になってしまったのか?
屈折矯正検査・両眼視機能・視覚機能と総合的に見ていくと眼位に関して大きな外ずれ(外斜位)があること、寄り眼(輻輳)の力が弱いというのが分かると、近視の度数を使って調節性の寄り眼で眼位の外ズレを補おうとするので近視の度数が強くなりやすいタイプと言うことが分かります。
ですので細心の注意を払って調節機能に刺激を与えないようにいかに測定することが大切なのですが、おそらくそこまでの考慮が出来ておらず普通に近視・遠視・乱視の度数のみを測定する検査で視力を出そうとしてしまったことが原因だと思います。
こういったタイプの方は一度強く調節機能に刺激を与えてしまうと調節刺激を解除するのに時間がかかり、またテクニックも必要になります。
また調節刺激が入ってしまうと強い近視の度数を入れないと容易に視力が出なくなるので、どんどん度数を上げていってしまうことになり結果的に度数の強すぎるメガネになってしまい眼の疲れや頭痛などにもつながるケースとなります。
測定する側が、いかに相手の方がどんな目の使い方をしているのか?どんな眼の傾向があるのか?特徴のある方なのか?というのをしっかりと把握をして度数管理を細かく調整しながら測定することが大切になります。
どこで眼を測定しても同じ結果が出るように思われるかもしれませんが、実は測定する人によって大きな違いがあるということを知って欲しいと思います。
最低でも両眼視機能の検査を行なうということはして欲しいと感じます。
メガネの尾沢(尾沢視覚研究センター)
住所:愛知県田原市田原町新町48-2 Tel : 0531 - 22 - 0358 営業時間:9:00~ 19:00 火曜日定休