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執筆者の写真Tomohiro Ozawa

網膜剥離術後メガネ 「サイズレンズ・アニサレンズ」について

更新日:12月14日

網膜剥離術後などで、左右の眼に映る映像の大きさに違いが生じることがあります。これを「不等像」と呼び、左右両方の眼で見ようとするときに不調や不具合をきたすケースがあります。


これは人間の眼は、2つあり、それぞれの眼からの情報が近似をしていることで初めて脳内で情報を一致させることが出来ます。


不等像視のように左右で「像の大きさ」に差が大きく生じると脳内で左右の眼の情報を一致させる処理が難しくなり見え方の不調や様々な不調につながっていきます。


(不等像視のある方がよく訴えられる症状について)


  • 頭痛(偏頭痛)

  • 眼精疲労

  • 全体的な疲労感

  • 光過敏(非常に眩しい)

  • 読書など文字を読むのが困難

  • 吐き気

  • 複視(モノが2つに見える)

  • イライラなどの不快感

  • 空間のゆがみ


日常生活に支障をきたしてくるケースも多々あり、非常に悩まれている方が多いのも特徴です。


 

「不等像」を緩和するサイズレンズ・アニサレンズとは?

 

実はこの「不等像」を緩和する「サイズレンズ・アニサレンズ」というメガネがあります。

このレンズの構造は「レンズのカーブを深くし、また厚みを付けることで倍率を高めて小さく見える眼の像を大きくする」ことで左右差を縮めるメガネです。


しかしながら、医療関係者の間でも、眼鏡店の間でもその存在が認知されておらず、不等像視で悩まされていながらも「網膜像を大きくするようなメガネは無いので慣れるしかありません」と伝えられ、我慢を続けられている方が多いという現状があります。


不等像視緩和サイズレンズ

像が大きく見えている眼は通常の薄さのレンズで作られます。


不等像視緩和サイズレンズ

像が小さく見えている方の眼のレンズがカーブを深く・厚くなります。こうして像倍率を大きくします。



 

左右の大きさの差の違いが問題を起こし始める目安について

 

下記は、左右の眼でどのくらいの大きさの差が生じ始めると見ることに不調を感じ始めるのか?の目安です。あくまで参考ではあります。


ステージ①:1% 以下 ほとんど違和感を感じないレベル


ステージ②:1%~3% 以下 敏感な人は違和感を感じるレベル


ステージ③:3%~5% 以下 人により両眼視が損なわれる可能性が出てくるレベル(一般に5%未満であれば左右の眼の情報を一致させることが出来ると言われています)


ステージ④:5%以上 は一般に両眼視することが出来なくなるレベル


*4%以上の差が生じてくると両眼で見るという機能に不調や不具合を感じられる方が多いように見受けられます。

*当店ではこの左右差を測定する際に特殊視力表を使用して測定を致します。



例えば、網膜像の大きさの差が6% 程ある方に対して、小さく見えている方の眼の像をサイズレンズで大きくして左右差を2~3%縮めたらステージ②レベルまでになり、両眼視への負担が減り「かなりつらさの軽減される」というような仕組みです。



 

不等像で悩まされているのに「サイズレンズ」の存在を知らない方も多い

 

「不等像視」の見え方で悩まれていらっしゃる方の多くが、執刀眼科医様や医療従事者の方に聞いても「網膜像を大きくするようなメガネは無いので慣れるしかありません」というようにお伝えされていらっしゃる方が非常に多い現実があります。医療現場のおいても、ごく僅かな方しかまだまだ知らないという状況です。眼鏡店においても同様です。


また知っていても測定出来る・作れる眼鏡店も非常に少ないという現実もあります。


「不等像視」に悩まされている方の多くが訴えられるのが、「見え方の違和感でとてもしんどい・・・」「見え方の不調で精神的にもとてもつらい・・・」とおっしゃられます。またどなたにも理解されないことへの不満や不安を抱いて日々過ごされていらっしゃいます。


当店がサイズレンズに取り組みはじめた経緯も「悩まれて辛い思いをされていらっしゃる方々の表情を何度も見ている」からです。


自身の未熟さで対応できず、自分の至らなさや申し訳ない悔しい思いも何度もしました・・・こういった方々にも少しでもしっかりと対応できるよう、少しでも役立てるように、日々の中で技術の研鑽や、設備の充実、レンズメーカーさんの探求・協力などを図ってきました。


この様な見え方で困られている多くの方に少しでも役立ちたい、情報を届けたいと思って発信しております。今回の記事の内容に少しでもご理解いただけましたらシェア等して頂けますと幸いでございます。ご協力をよろしくお願い致します。







当店では、最新の測定解析装置を使い、通常の測定では分からない見づらさの原因なども探り、尚且つ、ドイツ式・米国式と両方の「両眼視機能検査」で見る機能を詳細に測定をしていきます。何処に行っても原因が分からない見え方でお困りの方は是非ご相談いただければと思います。またより正確なメガネをお作りしたいとご希望の方もご相談ください。


このような情報が、少しでも皆様のお力添えになれば幸いです。


〜ご来店予約について〜

【電話予約】 営業日の 10:00〜18:00 の時間でお受けしております。 検眼中などは電話に出られないこともございますのでご了承下さいませ。 ご来店希望日の当日または前日にご連絡いただく場合は必ず【電話予約】でお願いいたします。

メガネの尾沢Tel : 0531 - 22 - 0358


「夜間の見え方を完全再現する特別測定」をご希望の方へ

夜間の見づらさに困られていらっしゃる方で、完全暗室でより正確に測定をご希望の方は時間外営業時間の「19:00~21:00」の時間帯での特別測定も承ります。お日にちでご希望に添えないことなどありますので必ず事前の予約をお願い致します。

また時間外測定料金として眼鏡作製時でも¥3300-を別途頂きますのでご理解お願い申し上げます。

 

【メール予約】 メールでのご予約は当ホームページ内にある「お問い合わせ」フォームからお受けしております。必要事項を入力していただいて送信してください。 送っていただいたメールの確認ができましたら返信させていただきます。 眼鏡ご購入のご相談の際に視力検査をご希望される場合は明記していただけると幸いです。


 

 

メガネの尾沢(尾沢視覚研究センター)

 

住所:愛知県田原市田原町新町48-2 

Tel : 0531 - 22 - 0358

 営業時間:9:00~ 19:00

定休日:火曜日/第4日曜日

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