見え方の不調の原因「寄り眼過剰(輻輳過剰)」へのメガネでの対応について
- Tomohiro Ozawa
- 22 時間前
- 読了時間: 7分
今回は、見え方の不調の原因「寄り眼過剰(輻輳過剰)」へのメガネでの対応についてです。
その前に簡単に「2つの眼の仕組み」について説明を致します。
人は2つの目を使うことで奥行きや立体感を感覚として捉えており、あらゆる距離にピントが合い、そしてあらゆる距離に両眼の視線が合っている事が理想です。
それは近く物を見るためにも大事なことです。ピント合わせと眼球運動が連動して調和をしていないとモノをしっかりとらえて見ることも出来ず、立体感や奥行きの感覚も弱くなり距離を測り損ねるなど日常生活にも支障が生じる場合があります。
そのために人の目にはとても便利な機能がついています。
ピント調節が起きると寄り眼運動も起こる(調節性輻輳)仕組み
「ピント合わせ(調節)」を行うと「寄り目(輻輳)」と「縮瞳(瞳孔が小さくなる)」が起きます。(逆に寄り目自体もピント合わせを誘発する要因にもなります)
これは神経的に繋がっていて連動する誰もが持っている眼の仕組みの1つです。
このバランスにも個々に特徴があって、ピント合わせに対して寄り目が足りない人や、逆に寄り目が起きすぎてしまう人などいます。
しかし、そのズレを補う事が負担なくできているのならば問題がないのですが、人によっては大きな負担になったり、ズレが補えなく見え方の不調につながっている方々もいます。
そんな風に自動的に起きる寄り目が起きすぎてしまい、「物がダブって見える感じ」「文字がボケてしまう感じ」「近くを長時間見続けられない」「疲れる」といった症状に繋がっている事があります。
これを寄り眼過剰(輻輳過剰)といいます。
年齢的に若く十分なピント合わせができるのに目が疲れる・・・、見え方に不調がある・・・外見的に寄り眼になっていることを指摘される・・・
といった場合で「輻輳過剰」が原因として疑われるケースでは、メガネ度数でピント合わせの負担を減らしてあげて同時に起きる寄り目を減らしバランスの良い状態に整える事で改善するケースが多々あります。
「寄り眼過剰(輻輳過剰)」にはピント調節の負担を軽減するメガネ
「寄り眼過剰(輻輳過剰)」が疑われるケースでは、「プラス度数を付加してピント調節機能の働きを助けるて負担を軽減すること」が先ずは優先事項になります。
「寄り眼過剰(輻輳過剰)」の原因はピント調節機能に対して過剰に寄り眼が起きてしまうことなのでメガネについては下記のような対応・注意をします。
・近視の方は、ピント調節機能を刺激につながる近視度数はなるべく弱めの度数に設定する
・普段遠くの視力が良い方は遠視度数をしっかりと補正するメガネを使いピント調節機能に必要以上の刺激にならないようにする
・デスクワーク等の近業作業が多い方はピント調節機能・眼球動きの負荷を減らすメガネを使っていただく
僅かなピント合わせの量の変化で、視線ズレが大きく変化する特徴があるので、特にピント調節機能を刺激する近視度数を加えるような際には慎重に行わなければいけません。
また普段は遠くが良く見える方は、潜在的に遠視度数が隠れている場合があり、こちらも特に近くを見る際に過剰にピント調節機能を使う傾向にありますので遠視度数を然りと調整してあげないといけません。
また、近視・遠視のどちらの方にも、デスクワークのような近くを見る時間が長い方には専用のメガネ度数で同じくピント調節機能の負担減をするようにしましょう。
さて、次は輻輳過剰の方がご来店される中で、メガネ度数のせいでより問題が悪化してしまっているケースについて書きたいと思います。
「寄り眼過剰(輻輳過剰)」に近視過矯正メガネは最悪な組み合わせなので注意が必用です。
「寄り眼過剰(輻輳過剰)」の方で多いのが「視力が低下したので遠くの良く見えるメガネ(近視度数のメガネ)を作ったら余計に見え方の調子が悪くなった」ということを訴えられるケースです。
「遠方視力が低下したので近視メガネを作る」「遠方視力が低下したので近視度数を強くするメガネを作る」というのは一般的に行われている行為ですが・・・
しかし「近視度数はピント調節機能を刺激する度数」です。
「寄り眼過剰(輻輳過剰)」の方は、日常的に長時間のデスクワークや近業作業などで「ピント調節機能や酷使されている」場合だとピント調節機能の力を上手く抜けない状態になっていることがあります。
この状態に気づかずに、ただ単に度数進行による視力低下だと思って測定すると近視度数が強く測定されてしまい過矯正メガネを使われいる方も多くいらっしゃいます。
過矯正メガネを使うと余計に寄り眼が過剰に起きてしまい両眼で物を見ることに負担が掛り、眼が疲れる、ダブつくような見え方をするなどの不調を訴えられることが多くなります。
寄り眼過剰(輻輳過剰)でのベースアウトプリズム度数は慎重に‼
寄り眼過剰(輻輳過剰)の方を斜位測定をすると「内斜位」と測定されることが多いのでベースアウトプリズム補正をされたメガネを使われているケースを見受けられることがあります。
しかし、「寄り眼過剰(輻輳過剰)」において、常にモノが2つに見えてしまう複視が起きていないのであればベースアウトプリズム度数を加えない方が良いです。理由としてはベースアウトプリズム度数が両眼を開く眼球運動とピント調節機能の動きを正常に戻す働きを阻害してしまい見え方の問題をより悪化させたり複雑化させることがあるからです。
複視が起きてしまい2つに見えてしまうことが常態化している場合では使わざる負えないのですが、そうでない場合は基本使用しない方が良いです。
特にベースアウトプリズムメガネを掛けていて、余計に疲れる・気持ち悪いというケースでは使用をやめてください。
今回のお話はあくまで「寄り眼過剰(輻輳過剰)」についてのケースでのお話で、全ての方の見え方の不調の原因ではありません。その他の見え方の不調の原因もあります。
しかし、視力が低下したので遠方視力が良く見えるメガネを作ったのに調子が悪くなった・・・といったケースではこういったこともある!という事を先ずは知って欲しいと思います。
当店が近視度数を1段でも強くする際にも、かなり慎重に測定する理由は、こういったケースを避けるためでもあります。
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